NASAとジェントライトの関係

サンスペクトル(英語でサンスペクトラム)という言葉が、最初に使われたのは、1960年代。
“自然光のように波長が連続的な特殊光源”を説明するために用いられました。
『ジェントライト』に採用されているのは、このランプです。
サンスペクトル・ランプは、ケネディ宇宙センターの24時間態勢の発射準備の際に使用する、不具合監視用のTVカメラやフィルムカメラの色のひずみを除去する為に、太陽光並みの品質の照明を求めて、民間企業とNASAで共同開発されました。
また、なにもかもが地上とは違う過酷な異空間で、明晰な頭脳と行動力、精神力を要求される宇宙飛行士たち。

そのパイロットたちが、思考能力と身体、そして精神状態を最高の状態に保ち、持てる能力を最大限に発揮できるように、船内でも使用されています。
1968年のアポロ8号打ち上げの際に、初めてケネディ宇宙センターで本照明システムが採用され、その後の打ち上げには、全て使用されています。
また、米国海軍の潜水艦においても、何ヶ月も日に当たらない為、乗組員がかかりやすい病気の撲滅、健康を維持する事を目的として、健康に害のないレベルの紫外線を放出する人工光=サンスペクトルランプを採用しています。
そして、このシステムを応用した照明が、様々なシーンで使われています。
- ナイアガラの滝のライトアップ
- 屋外シアターの照明システム
- 有色フィルターのスポットライトバッテリー
- ワシントンDCにあるスミソニアン国立航空宇宙博物館のプロジェクター
- サントリーミュージアム天保山(IMAXシアター)等々
※サントリーミュージアム天保山は、2010年12月26日をもって閉館いたしました。

開館当時のIMAXシアター館内イメージ
